「劇場版"文学少女"」を見ました。

世間はGWですが自分は無気力症候群にかかっておりまして
いろいろなことに「お断りします(AA略)」とお答えしたい気分です。
あと4日間でどう変われるものかなあ。


といいつつ、いろいろ外には出てまして
今日は「劇場版"文学少女"」を見てきた。
作品自体には興味があったものの未読。
今日は映画の日だし混んでるだろうな、と思ってシネセゾン渋谷に行ってみたら
全然人がいない。
219席の劇場なのに30-40人しかいなかった気がする(18:40の回)大丈夫か?
渋谷でこういう映画ってのは客入る気がしないなあ。
シアターNアニメイトの上)とかならもちっと人きそうだけど。
客層は見る限り男しかいなかった。まあそんなもんだ。


作品の感想。(ネタバレあり注意)
個人的には割と楽しめた。
遠子先輩は思ってたよりアグレッシブなお方でした。
高校の文芸部が舞台(といっても部活動のシーンはあまりない)で
トラウマを抱えた男子高校生、井上心葉
(読みは「このは」だがどうしても「ここは」と読んでしまう…)を中心とした物語。
ジャンルはなんだろう。序盤学園コメディ、中盤サスペンス、終盤ラブストーリー、みたいな?
こういう悪人のいないちょっと泣ける話に弱いのです。
だだ、原作のおいしいところ取りみたいな構成をしたために
後半(プラネタリウム〜駅のホームの部分)駆け足になってしまった印象。
個人的にはプラネタリウムまででまとめててもよかったんじゃないかと思う。
美羽の話が片付いた瞬間間髪いれずに先輩を追っていってしまう心葉くんは冷たい男に見えなくもない。
スタッフロールの後に後日談があるけど、あれはちょっと蛇足だと思った。
プラネタリウムまでで終わると、遠子が中心にいないまま終わってしまうから
ああいうまとめ方をしたんでしょうか。


キャスティングについて。
心葉の先輩、「文学少女天野遠子役は花澤香菜が演じており、
自分がこの作品を見る目的のひとつでもあったのだが
彼女の初期の役柄イメージ(「スケッチブック」の梶原空みたいなぼーっとした天然癒し系キャラ)
で遠子先輩の性格をイメージしてたらかなり違ってたので少々驚いた。
後輩たちを導く熱く(?)優しい先輩って感じ。
花澤香菜は最近ハイテンション系(こばととか)や小悪魔系(撫子とか)も手広くやってるけど
先輩って声じゃないよなあ、と思ってたけど次第に慣れた。
あの浮遊感ある声で朗読してもらえるのは心地いい。


心葉を想う2人、朝倉美羽と琴吹ななせの2人は平野綾水樹奈々WHITE ALBUMコンビが演じているわけですが
このコンビの声は遠子先輩と逆に重い声質のタイプ。
今の2人のイメージ(個人的な)に沿ったキャスティングだと思う。
映画ではダークな部分を一身に背負う、ヤンデレな美羽を演じた平野綾の熱演は良かった。
甘える声色が病んでる感満載で震えました。
ななせは勝負の土俵に立たせてもらえなかった印象。
プラネタリウムで泣いてたのは他人想いさを感じさせて株価あがりましたが。


何気に心葉役の入野自由はいいですね。不安定感のある少年て感じが。
鉄腕バーディーくらいから注目してます。


まとめ。
ビビビっとくるインパクトはないものの、ジワジワっと心に来る作品でした。
美羽の話中心になってから微妙に涙目になりながら見てました。
そのせいで帰り急いで出ようとしてしまい、半券なくした…
原作も買ってきたのでGWを使って世界に浸ってみようかと。
そういや東急の電車(8590系?9000系?あの細太2本帯の電車)と田園調布駅(旧)が登場してました。
ホームは東急っぽくなかったけど電車は登場回数が多く、ちょwって感じだった。
だから渋谷でやってくれたのか?