「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」


自分はかなり熱しにくく冷めやすい人間だけれども
何かにハマったときは感想サイト巡りがやめられない。
これには終わりがない。自分の「もっと情報がほしい」という渇望感に
どのように折り合いをつければいいか悩む。
日常生活に支障をきたすレベルになってしまうので…
文学少女熱はまだ冷めていない。けど短編はまだみれてません。
金曜のラスト回かな〜


マンガ版の単行本が出てたころからタイトルが気になってた本。
薄い本でストーリーも至ってシンプル、最初に結末ネタバレの親切仕様。
閉塞感漂う山陰の町で、何かしら欠けた生活を送る少年少女たちががもがくお話。
藻屑のもがきながらも何かしら諦めている行動が悲しい。
藻屑や兄貴の存在といいそ登山の描写といい、本編部分は少々ファンタジー感が入っており
「その後の現実」との差異になっているが、どちらも苦い現実を突きつける。ラストの一文が重い。
カタルシスとか快感を得ようとして読もうと思ったら引きずり込まれる。
もうちょっと置いて2回読もう。