劇場版 響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜(追記あり)

5/2 13:50 川崎チネチッタ チネ6
5/8 15:35 川崎チネチッタ チネ10
5/14 17:00 川崎チネチッタ チネ8
5/21 18:50 MOVIX亀有 シアター3
5/30 21:20 川崎チネチッタ チネ8

前置き

皆さまGWをいかがお過ごしでしょうか。
最初の3日間をほぼ家で過ごした私は「そろそろ日の光を浴びなアカン」とこの映画を見に行ってきたが
この作品で打ちのめされたため、
その後に行く予定だった「リップヴァンウィンクルの花嫁」をやめてそのまま帰ってしまった。
(そもそも勘違いで見に行けない時間だったし…5/4にリベンジ予定)
特典はとりあえず総集編映画とはいえ、2週目だしないだろうと思ったらまだ結構残ってた。
埋まり具合は5割くらいか。一応平日だし。高校生くらいの子もいたけど20〜30くらいが中心だったかな。
そういや予告編でやってたアクセルワールド、君の名は、聲の形がどれも面白そうだった。
AWのオールスター感。

本編について(ネタバレ)

この映画はアルペジオDCやウィクロスと同様にTV版を再編集した総集編映画だが、
この2つと違って私はTV版を見ていない。
しかし本作は、単体で見ても十分楽しめる作品となっている。
端折ったのだろうと思う部分はあるが、
(最初の合奏以降の練習、サンフェス後、葉月/緑輝の友達コンビや夏紀先輩あたりの描写とか)
久美子と麗奈を主軸にした物語としてかっちり再構成されていると感じた。
多分その再構成のおかげだと思うのだが、
ほぼ全編にわたって緊張感のあるシーンが続き、呼吸をするのもためらわれるほどになっている。
(客席もすっごい静かだった)
これは実際のコンサートと同じかな。


ストーリーとしてはちはやふると同じで友情・努力・勝利のジャンプ三大原則である。
(+愛情もあるか)
なんか女性主人公の方が最近こういう方向性多いですね。
主人公(でいいんだよね)黄前久美子のキャラクターが面白い。
やれやれ系というほどでもないが若干冷めていて、
でも周囲の人間に火をつけられて熱くなっていく。
流されやすいけど思ったことは口に出てしまう。「性格悪いよね」ってのは言い過ぎのような気もするけどさ。
麗奈としては冒頭の中学時代の一言を若干根に持っているところもありつつ、そこを愛してるんでしょう。
ソロパートのオーディション前といい、一言多い気もするけどそこが嘘っぽくないという魅力。


印象に残ったシーン。
1.滝先生が最初の合奏でダメ出しするとこ
         :自分も吹奏楽の端くれを齧ったことがあるのでトラウマが…
          コンクール出たり顧問が指揮振ったりしないゆるめの部活だったけど、まあ多少はね?
2.サンフェスのRYDEEN
         :最初みんな緊張してるけど、曲が進むにつれて楽しくなってくる感覚。
          ああいいですね。
          RYDEEN好きだし非常に高まった瞬間。
3.お祭り登山の麗奈
         :神々しい。崇めたい。劇場版では麗奈の心情がここでやっと現れてくるので
          (「新世界より」の「ああああああ!」とか地獄耳とかあるけど)
          ただの冷たいキャラじゃないところを見せてくれておいしい。
          意識高い系じゃなくて意識高い。行動が伴っていることがすごい説得力を生み出すなと。
4.コンクールのソロパートでの先輩の表情
         :ここが一番泣きそうになった。これが「納得した」顔というものか…
          やりきった者だけが辿り着ける境地。


合奏シーンの上達ぶりやソロオーディションの2人の演奏の違いなど、
音の説得力も凄くて楽しめた。
(若干差を誇張してると思うけど、中世古先輩のソロも普通にうまいレベルだが麗奈は別格)
あと中世古先輩、cv茅原実里さんでしたのね。結構特徴ある声の人なんだけど
本作では気づかなかった。
チネチッタでは5/14(土)〜5/27(金)の間、LIVEサウンド上映をやるようなので、
それまでにTV版を予習してもう一度楽しみに行きたい。

2回目以降。

というわけでTV版を予習してまた行きました。
TV版。いい。
映画だと割とゆるいシーンが省かれてて、
久美子がサボテン相手に会話したりだべったりとかチューバ君の着ぐるみ着せられたりとか
いじられているシーンでためてからの後半の熱血がある。
その緩の部分にすごい惹かれました。
あと小笠原部長。優柔不断だけど責任感ある。夏紀先輩。慕いたくなる。
中世古先輩は最初いつもの茅原ボイスだったけど回を追うごとに何かつかんだようで変わっていた。
そんな感じで楽しめた。


劇場版に関しては特典やLIVEサウンド上映(5/27(金)まで)もあり毎週通っているのだが、
毎回泣き所が異なる。1回目は上で書いたが
2回目:中世古先輩が敢然と立ちあがるとこ
3回目:再オーディションでデカリボン(吉川優子)が号泣するとこ
4回目:ホルンの「マッピ投げてやる」の子(加橋比呂)が三日月の舞でノリノリで吹いてるとこ
だいたいこんなとこか。毎回再発見の楽しみがある。
演奏でも毎回鳥肌立ってたりするし。

今日がチネチッタでないのは、ガルパン再上映の影響か早々にフィルム特典が切れたため。
亀有って遠いけど思ったより遠くなかった。駅から近いし空いてるし音も良かったから
ピカデリー行くならこっちでもいいかな。
なお、フィルムはこれでした。
「あああああああ!ウザい!ウザい!鬱陶しい!なんなのあれ、ロクに吹けもしないで何言ってんの!」の前のとこですね。

そういやコンクール演奏前のあすか先輩「夏が終わらなければいいのに」ってまずいですよそれは!
(中の人的な意味で:分からない人は「夏色キセキ」をご覧ください)