ラストエグザイル-銀翼のファム-Over The Wishes

2/14 17:10 109シネマズ川崎 シアター5


前置き

今週はウィクロスの公開週だけどそんなことは関係ないぜ!(来週見に行く)
ラストエグザイル(1期)を見て深夜アニメに嵌っていって
スピードグラファーソルティレイ・レッドガーデンなど、スタイリッシュにスタートダッシュを決めて
中盤であれ?となり終盤はなんとかまとめるゴンゾスタイルの虜となった自分としては
この作品は見るべき作品だった。(TV版は放送時間が遅すぎるのと中だるみでリタイアした)
そんなこんなで2週間ぶりの109シネマズ川崎だったのだが、客が4人しかいなかった。
客が4人しかいなかった。(重要なことなので2回書きました)
今までの経験上、アニメ映画って悪くても半分くらい座席が埋まってると思っていたのだが、これは驚愕だった。
上映終了後掃除に来るバイトの子も「客いないしどうしたらいいか…」とか来るの戸惑ってたレベル。
まあ2週目の日曜日だし総集編映画だしファム自体そんな人気なかったししょうがないか…

本編について

上で書いた通り、この映画は総集編映画である。
ゴンゾ作品の悪い点として、2クールモノが多い割に途中で冗長になってしまい
そこで切りたくなってしまうというところがあるのだが、
この作品は総集編でそういう枝葉をカットしたことにより、大分話の筋がわかりやすくなっている。
まあスピードグラファーでも総集編人気あったし…
ストーリーを簡単に説明すると、移民から帰ってきた人々と地球に居残っていた人々の争いの話で
トゥラン王女姉妹の妹ミリア・姉リリアーナと、敵役であるアデス連邦総統ルスキニア、
(あと、しいて言えば連邦皇帝(アウグスタ)サーラ)に焦点を絞って再構成している。
TV版は鯨狩りあたりで現実感のなさに(今だとヘヴィーオブジェクトに似てるけど)リタイアしたのだが
今作はそのへんOP流しながらさらっと省略されたので、ルスキニア・リリアーナの目的もすんなり理解できて
共感できるところもあった。
移民問題やら戦争を止めるための戦争とか、現実の問題にも通じる点があるのでそこらへんも考えさせられる。
TV版だとジゼルが自信なくしたり、ルスキニア・アラウダの出身であるギルドの説明があったりした気がするのだがその辺はカット。
主役のはずのファムも、劇場版ではどちらかというとミリアを元気づける存在としての役割を担ってサブに徹する方向だった。
ミリアの成長物語として再構成されたことで、作品としての筋が通って大分楽しめる作品になっていたと思う。
幼女と少女とお姉さんが統べる世界が平和にならないわけがない、いや平和にしなくてはならないでしょう。