「たまこラブストーリー」を見てきた。(ネタバレあり)

4/28 17:00@新宿ピカデリー スクリーン5

花澤香菜の最新アルバム「25」に「Eeny, meeny, miny, moe」という曲がある。
アルバムの中で一番好きな曲だ。
変則的なリズムも理由なのだが、ざーさんの実体験を元にした
「迷ってるときに背中を押してくれる友達」のストーリーがすっと心に響いてきたからだ。


今日見てきた「たまこラブストーリー」もそんな背中を押してくれる友達のドラマだった。
そもそもテレビ版の「たまこまーけっと」は3話くらいで視聴挫折していた。
テーマがよくわからなかったから。
それなのになぜ映画を見に行くことにしたかというと、
CMのせいである。
「たまこ、むけました。」というキャッチコピーと
透明でせつなげな視線を向けるたまこに心奪われたのだ。
あと土日のアニメ実況スレで割と好評だったのが後押しした。


新宿ピカデリーは初めて行く映画館。
縦に長く、ワンフロアが狭い感じ。特に2階のロビー。
スクリーン5は最上階の9階(追記:最上階は11階だった…)にある上エスカレーターしかない(追記:エレベーターもあった…)ため、移動に5分ほどかかる。
座席数は150くらいだが、客入りはほぼ満員。
45分前にスマホで空席状況みたら残席わずかだったので慌てて予約し、席は確保してあった。
自分が公開初週の作品を見に行くことは珍しいのだが、ここまで客が入っているとは思わなかった。
GWとはいえ平日だし。
客層は男女比男8女2、年齢層は20前後が大半だが、白髪のナイスミドルもいて驚いた。
正直「ラブストーリー」というタイトルの映画をアラサーのおっさんが見に行くことに若干の抵抗があったのだが、そんな自意識過剰は不要なのかもしれない。
ただ、作品の内容的にも、おっさんが一人で見に行くのはこっ恥ずかしくなる映画なのは確かなことは間違いない。
耳をすませば」まではいかないが、それに近い破壊力はあると思う。


本編の前に予告編。キューピー…たまご…狙ったの?
さらにデラちゃんの前座。設定のおさらい。京アニで乳首…だと…?
本編。テレビ版見てたほうが楽しめるのかもしれないが、見てなくても普通に楽しめた。
基本的にはたまこともち蔵のラブストーリーであり、それぞれの友人が背中を後押しする。
特にたまこに一番近いみどりがそのポジションなのだが、
彼女のたまこを見る視線が複雑な気持ちを秘めていて、ずっと気になってしまった。
磁石がS極同士だったら…のあたりで複雑な顔してフェードアウトするあたりはちょっとグッときた。
彼女はもち蔵の背中を後押しする役目も持っているが、
それはトイレ前のシーンといいたまこ家前で「見直した」というシーンといい
素直になりきれない感じがあってグッときた。(2度目)
それでいてたまこの前では頼れるキャラに戻ってるんだからたまりませんわ。
曇った顔も映えるし商店街イベントでの営業スマイル(?)やたまことのアイコンタクトも素晴らしい。完璧じゃないですか。
彼女が裏主人公ポジにいることでこの映画の魅力が増したのは間違いないです。
みどりはもち蔵のこと好きなのかと思って見てたのだが、テレビ版見てないからそこらへん自信ないっす。
(追記:いろいろ感想見たけどみどり→たまこのようですね…そういえばそうだったわ…)


…とみどりのことばかり気になってしまったのであるが、
かんな、史織のマイペース組や犬山、桃太郎の映画研コンビも安心させてくれる居場所と言う感じで
それでいて背中を後押ししてくれる存在だった。
そして商店街の皆、そして家族たちもいつも通り2人を見守りつつ支えてくれる。
自分から表だってアドバイスしないところに大人感。
メインとなるたまこともち蔵のラブストーリーもかなり直球で、90分でよくまとまっている良作だったと思います。
なお、個人的な本作のベスト萌えシーンは「たまこがラジカセで豆大の曲聞いてるときにカーテン上げて入ってくるあんこ」。
ここはドキっときた。ロロロロロリコンちゃうわ!