“文学少女”本編読了。

あれ?「月花を孕く水妖」を読み始めたのは昨日の朝なのに
徹夜で最後(「神に臨む作家・下」)まで読んでしまった…
こんなのは十二国記以来だわ。
多分読みもらしていることがたくさんあるだろうから
何度も読み返したい。
本編で積み重ねてきたピースが見事に嵌っていくいい最終巻だった。
あと思ったことは、みんな学校サボリすぎだろw
個々の感想を下記にメモ。多少ネタバレ。


★穢名の天使
なんというか金田一少年っぽいストーリー(題材が「オペラ座の怪人」だからか)。
先輩は出番極少のくせにおいしいところはきっちりもっていく。
★慟哭の巡礼者
映画の原作。これまで描かれてきた人々、そして美羽がそれぞれの思いで絡み合う。
映画と違って、心葉と美羽以外の存在も物語の主人公となりうる。
というかカットされてる部分が衝撃的すぎた。
★月花を孕く水妖
番外編。ストーリーがつまらないわけではないのだが
表紙めくったところの絵とモノローグに心奪われすぎた。
2人の関係を深く感じるためには↓の前に読むべきでしょう。
★神に臨む作家
上下巻構成のクライマックス。謎の文学少女、遠子さんを解体(?)する話。
流人&竹田さん大活躍。いい意味でも悪い意味でも。
上巻のななせとくっつく展開は正直心葉の逃げ場としての描かれ方を感じたので
結末はそうなるだろうと。
下巻終盤の自発的に熱く動く心葉はやはり胸に来る。
そういやそのきっかけを与えてくれたのも竹田さん。恐るべし。


今後は外伝系を読み、映画ももう一回見る予定。
原作読むと濃すぎて改変部分が気になるのかもしれないが
再発見もあるのではないかと思って。